● 加圧式注入処理方法とは
防腐処理方法には「表面処理」・「含浸処理」と「加圧注入処理」があります。木材の表面に、薬剤を塗布するものを、「表面処理」。木材を防腐材に浸すものを「含浸処理」といいます。
この2つの防腐処理方法は、薬剤が定着しにくく、雨水等によって薬剤や溶剤である油成分が、溶脱しやすくなります。又、内部まで薬剤が含浸しにくい為処理後に生じる乾燥割れ等により未処理部分が露出しやすいなど、防腐処理効果は小さくなります。
「加圧注入処理」は、専用の注薬管に木材を入れ、真空状態→加圧→真空という作業工程を経て薬剤を木材内部まで浸み込ませます。この為、浸潤度が大きく、むらが少なく薬剤がより深く浸透する為、乾燥割れ等を引き起こした場合でも、腐朽に対して無防備の状態になりません。
したがって、表面処理や含浸処理と比較して加圧注入処理は格段の耐久性があります。
● 保存処理木材の品質規格
外構用(屋外)に使用する木材を直接対象にした基準はなかったので、建築用土台[JIS A 9108]、製材の日本農林規格(JAS)の防腐・防蟻処理製材、防腐処理木柱等の基準が準用されてきた。しかし最近になって外構用木材の需要が高まり、また厳しい使用環境に適応した品質基準の必要性が認識されてきたので、林野庁の監修により、有識者による委員会によって「薬品処理木質外構部材の製造基準」(林野庁監修、JWPA発行)が作成され、これがAQ認証の基準になっている。
● 当社で使用する加圧用防腐・防蟻材
・安全性
★有害なVOCを発生しません。
シックハウス症候群の疑いのある化学物質を含みません。
公的機関より有害なVOCを発生しない事が報告されています。
★水棲生物への影響も心配ありません。
魚毒性はA類に相当しますので、通常の使用方法では毒性に問題ない事が保証されています。
★環境ホルモンによる影響もありません。
環境ホルモンに関わる物質が含まれていません。
薬剤名 |
主な用途 | 処理後の色調 | 主な成分 |
マイトレックACQ (JISk1570該当薬剤) (JWPA優良木材保存剤Aー5099) (JAS製品対象薬剤) (AQ認証品対象薬剤) |
土木用木材全般 住宅の土台、建築材 景観製品 |
モスグリーン調 | 胴・アルキルアンモニウム化合物
水溶性 |
レザックR (JISk1570該当薬剤) (JWPA認定薬剤) (JAS製品対象薬剤) (AQ認証品対象薬剤) |
景観製品 | 無色
素材と風合いが変わりません。 |
アルキルアンモニウム化合物系
水溶性 |
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